由紀の酒-日本酒談義-管理人が勝手に選ぶ、由紀の酒 Best of the year。2017年に自宅で飲んだお酒の中でもっとも心に残ったお酒を紹介いたします。居酒屋さんや試飲会などで飲んだお酒は含まれません。尚、非売品のようなお酒や殿堂入りしているお酒もノミネートからははずれております。
ノミネートと言う以上、年末の最終選考まで残っていたお酒があります。普段一般公開はしておりませんがブログに掲載したお酒には200点満点の数値があります。高得点だった21本を二部門に分けてまずは紹介いたします。二部門とは、一升瓶換算価格で4,000円くらいまではコストパフォーマンス部門。それ以上はとびっきり部門としております。ただし価格帯がコストパフォーマンス部門でもとびっきり部門はあくまで無差別なので、そちらに入る場合もあります。今回はとびっきり部門7本、コストパフォーマンス部門は14本でした。
由紀の酒 Best of the year 2017 ノミネート(入賞酒)
日付 | ノミネートタイトル(入賞酒) | 部門 |
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2017/01/04 | 風の森(かぜのもり)「純米大吟醸」山田錦笊籬(いかき)採り | とびっきり部門 |
2017/01/19 | 小左衛門(こざえもん)「純米大吟醸」斗瓶採り出品酒 | とびっきり部門 |
2017/01/26 | 黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2016 | とびっきり部門 |
2017/02/04 | 常きげん(じょうきげん)「純米大吟醸」KISS of FIRE | とびっきり部門 |
2017/02/19 | 結ゆい(むすびゆい)「純米吟醸」備前雄町亀口直汲み無濾過生原酒 | コストパフォーマンス部門 |
2017/03/05 | 秀鳳(しゅうほう)「純米大吟醸」出羽燦々磨き三割三分生原酒 | コストパフォーマンス部門 |
2017/03/18 | AKABU(あかぶ)「純米吟醸」結の香 | コストパフォーマンス部門 |
2017/04/06 | 津島屋(つしまや)「純米吟醸」廣島産八反錦無濾過生原酒 | コストパフォーマンス部門 |
2017/04/10 | 津島屋(つしまや)「特別純米」播州産山田錦木漏れ日無濾過生原酒 | コストパフォーマンス部門 |
2017/04/18 | 勲碧(くんぺき)「純米大吟醸」あらばしり杜氏渾身ノ酒 | とびっきり部門 |
2017/05/15 | 津島屋(つしまや)外伝「純米大吟醸」四十一才の春 | とびっきり部門 |
2017/06/01 | からはし「純米吟醸」山田錦 | コストパフォーマンス部門 |
2017/06/03 | 結ゆい(むすびゆい)「特別純米」赤磐雄町亀口直汲み無濾過生原酒 | コストパフォーマンス部門 |
2017/06/22 | 夜明け前(よあけまえ)「純米吟醸」しずくどり生一本生酒 | コストパフォーマンス部門 |
2017/07/20 | 結ゆい(むすびゆい)「純米大吟醸」赤磐雄町池田酒店別誂 | コストパフォーマンス部門 |
2017/10/12 | 萩の露(はぎのつゆ)「特別純米」十水仕込 雨垂れ石を穿つ | コストパフォーマンス部門 |
2017/10/20 | 結ゆい(むすびゆい)「純米吟醸」備前雄町ひやおろし | コストパフォーマンス部門 |
2017/10/22 | 二兎(にと)「純米吟醸」出羽燦々五十五生原酒 | コストパフォーマンス部門 |
2017/10/27 | 羽根屋(はねや)「純米大吟醸」しぼりたて無濾過生原酒 | コストパフォーマンス部門 |
2017/11/21 | 結ゆい(むすびゆい)「純米大吟醸」金賞受賞酒 | とびっきり部門 |
2017/12/26 | 夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟生酒28BY | コストパフォーマンス部門 |
過去の由紀の酒 Best of the year
発表の前に過去にはどのようなお酒が選ばれているのか?を紹介いたします。まずは殿堂入りしているお酒から…。殿堂入りとは、もはや我が家にとって、なくてはならない存在となったお酒たちです。
由紀の酒 Best of the year殿堂入り
日付 | 殿堂入り | 部門 |
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2004/03/30 | 蓬莱泉(ほうらいせん)「純米大吟醸」空 | とびっきり部門 |
2004/06/01 | 南部美人(なんぶびじん)「純米大吟醸」斗瓶囲い しずく酒 | とびっきり部門 |
2005/01/19 | 黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋 | とびっきり部門 |
2005/06/28 | 松の寿(まつのことぶき)「純米吟醸」山田錦 | コストパフォーマンス部門 |
2006/05/19 | 開運(かいうん)「大吟醸」波瀬正吉 斗瓶取り無濾過生酒6-ホ | とびっきり部門 |
2007/10/09 | 歓びの泉(よろこびのいずみ)「大吟醸」極至中汲雄町斗瓶選び | とびっきり部門 |
2007/11/14 | 十四代(じゅうよんだい)「特別本醸造」本丸 | 銘柄の全てを殿堂入り |
2007/01/17 | 而今(じこん)「特別純米」九号酵母無濾過生 | コストパフォーマンス部門 |
2015/03/04 | 松の寿(まつのことぶき)「純米吟醸」雄町無濾過生原酒26BY | コストパフォーマンス部門 |
年度別 由紀の酒 Best of the year 金賞
そして、下記が過去の金賞受賞酒です。こうして見直していると、毎年素晴らしいお酒に出会えて嬉しいかぎりです。
年度 | 受賞タイトル | 部門 |
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2001年 | 黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」石田屋 | とびっきり部門 |
2002年 | 東一(あづまいち)「純米大吟醸」雫取り斗瓶貯蔵生 | とびっきり部門 |
2003年 | 初亀「大吟醸」中汲み | とびっきり部門 |
飛露喜「特別純米」無ろ過生原酒 | コストパフォーマンス部門 | |
2004年 | 開運「大吟醸」波瀬正吉6-ハ | とびっきり部門 |
天領「大吟醸」天領古酒 | コストパフォーマンス部門 | |
2005年 | 開運「大吟醸」波瀬正吉6-ニ | とびっきり部門 |
松の寿「純米吟醸」山田錦 | コストパフォーマンス部門 | |
2006年 | 旭興「大吟醸」出品酒 | とびっきり部門 |
十四代「吟醸」吟撰播州山田錦生詰 | コストパフォーマンス部門 | |
2007年 | 来福「純米大吟醸」ひたち錦一割五分磨 | とびっきり部門 |
十四代「特別本醸造」本丸 | コストパフォーマンス部門 | |
而今「特別純米」九号酵母無濾過生 | 特別賞 | |
孝の司「純米吟醸」山田錦無濾過生 | 特別賞 | |
2008年 | 天壽「大吟醸」鳥海の雫 | とびっきり部門 |
孝の司「純米吟醸」夢山水無濾過生原酒 | コストパフォーマンス部門 | |
2009年 | 龍力「純米大吟醸」秋津生 | とびっきり部門 |
風の森「純米大吟醸」しぼり華キヌヒカリ | コストパフォーマンス部門 | |
2010年 | 磯自慢「純米大吟醸」中取り35 2001 | とびっきり部門 |
信濃錦「特別純米」生原酒 | コストパフォーマンス部門 | |
2011年 | 勝駒「大吟醸」特吟23BY | とびっきり部門 |
黒龍「純米吟醸」22BY | コストパフォーマンス部門 | |
2012年 | 醴泉「大吟醸」蘭奢待 | とびっきり部門 |
花陽浴「純米吟醸」山田錦袋吊無濾過生原酒 | コストパフォーマンス部門 | |
2013年 | 九郎治(くろうじ)「大吟醸」熟成古酒 | とびっきり部門 |
羽根屋(はねや)「純米吟醸」煌火(きらび)生原酒 | コストパフォーマンス部門 | |
2014年 | 南部美人(なんぶびじん)「純米大吟醸」大吟醸純米仕込 | とびっきり部門 |
寫楽(しゃらく)「純米吟醸」なごしざけ | コストパフォーマンス部門 | |
2015年 | 梵(ぼん)「純米大吟醸」超吟2014 | とびっきり部門 |
廣戸川(ひろとがわ)「純米大吟醸」夢の香 | コストパフォーマンス部門 | |
松の寿(まつのことぶき)「純米吟醸」雄町無濾過生原酒26BY | 特別賞 | |
2016年 | 英君(えいくん)「大吟醸」斗瓶囲雫酒県知事賞受賞酒 | とびっきり部門 |
結ゆい(むすびゆい)「純米吟醸」山田錦亀口直汲み無濾過生原酒 | コストパフォーマンス部門 |
由紀の酒 Best of the year 2017 金賞
そして~
発表!勝手に選ぶ!由紀の酒 Best of the year 2017は
とびっきり部門
とびっきり部門としての価格帯は、これまで南部美人の大吟醸純米仕込みが、一升瓶価格5,000円(税別)と最安値でしたが、それを超えました。本来4,000円くらいまではコストパフォーマンス部門なのですが、飲んだ瞬間に完全に「とびっきり」でした。
味わいは上品で香りからのストーリーを感じます。いい酒だなぁ。何か落ち着く。いかにも争いを好まないと言う穏やかな性格が伺える。いつも心に余裕があり、リラックスさせてくれます。
御代桜さんは原料処理においても設備投資がすすみましたので、今後がさらに楽しみです。
コストパフォーマンス部門
21本中、5本も入賞した「結ゆい」。中でもこの「ひやおろし」は絶品でした。結ゆい(むすびゆい)「純米大吟醸」赤磐雄町池田酒店別誂と、夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟生酒28BYとで迷いましたが、落ち着いた中でも結ゆいらしい甘味が秀逸でした。
まるで舌が多孔質ガラスろ過材にでもなったかのように、重力をも無視して全方向から甘味を吸い上げる。直後には表面は乾いているかのようにサラッとして収束。
いよいよ年始は日本酒ランキング2017です。日本酒ブログの方ではなく、由紀の酒の方での発表となります。本サイト「由紀の酒」もRSS登録お願いいたします。
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