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黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2016

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2016

 昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2016をいただきました。正月ならではの贅沢とびっきり!、黒龍四天王を順番に楽しむシリーズ第三弾です。

 八十八号をおさらいしておくと、その年に造られた大吟醸酒の中でも、特に出来の良かった出品用原酒を、末広がりで縁起の良い八十八号タンクに集められたことから名付けられています。年に一度11月に限定出荷される、極みの酒です。

 昔は一升瓶での出荷もありましたが、現在は四合瓶のみで、機械式のお洒落な瓶に詰められています。ラベルは福井の伝統古布で、太番手のカラフルな糸が斜子(ななこ)で織り込まれて、縦柄となっています。センターに金の箔でタイトルの「八十八号」。何ともお洒落です。

 箱書きの口上には…、

蔵人が眠る間を惜しんで醸した出品用の原酒は、かつて末広がりで縁起の良い番号である「八十八号」タンクに集められました。優雅で華やかな香り、奥行き深い芳醇な味わいを10℃前後に冷やしてお楽しみください。

 とあります。

 昨年の飲み比べでは、石田屋や二左衛門を含めた上でも、この八十八号がもっとも好みで、自分の中での評価が高かったので今年も楽しみです。

 上立ち香は、心地よく華やかにマスカットを思わせるように香ります。この時点ですでに高級感を感じるような香りで、うっとりとさせられます。

 含むと、ソフトな球体が極限まで引き締まり、小さい分引っかかることなく流れ込んできます。後半で遠くの方に僅かに見える奥ゆかしい甘味。それを感じるや否や、綺麗に引き上げていきます。

 うわぁ、危険な酒だ。口中での滞在時間が異様に短いので、あれ?っと思い体が自然に次を要求する。

 なにげなくもう一度含む。いつも無意識に感じているアルコールに対する危機感が、不思議なほど取り払われているのに気づく。喉を通る度に、自分を黒龍カラーに染めていく。そうか、これがラベルの色なのか。注意深く観察すると深みのあるいろいろなカラーが見えてきます。旨いっす。


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黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2016 データ

醸造元 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町)
使用米 兵庫県東条産特A山田錦35%精米
使用酵母 蔵内保存酵母
日本酒度 +4
酸度 1.3
アミノ酸度 1.1
アルコール度 15度
仕込水 九頭竜川伏流水(軟水)
杜氏 畑山浩
製造年月 2016/11上
容量 720ml
価格 5,000円(税抜き)
購入 酒のきまた

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2018 YouTube

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号に関するリンク

日本酒ガイド > 福井県 > 黒龍(こくりゅう)黒龍酒造株式会社

黒龍醸造さんオフィシャルサイト

黒龍酒造さん蔵見学

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号に関するブログ

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2020
福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2020を飲んだ感想。やっぱり鋭い!。甘味は例年通りのようにも思うが、僅かに切れているのか?。秀逸な引き際。このとても美しい艶!、これはカラーだ。派手な色ではない分、残像すら残さない。しかしその美しさに思わず二度見。

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