昨晩は愛知県の勲碧酒造株式会社さんが醸す、勲碧(くんぺき)「純米大吟醸」あらばしり杜氏渾身ノ酒をいただきました。
毎年、春の勲碧酒造蔵開放の時にいろいろ飲ませていただくと、必ずこのお酒は自分好みで家でもじっくり飲んでみたいと思っていました。今年の蔵開放は、一人で運転していった都合で試飲が出来ず、代わりと言っては何ですが良さげなところを6本購入してきましたので、順に紹介していきます。
十号酵母(明利酵母)にこだわった蔵ということで、このお酒にも明利酵母が使われています。しかも自分が大好きなM310。飲んでいて毎回思うのは、同じM310でも南部美人のそれとは雰囲気が随分違います。
ここでM310酵母をおさらいしておきます。明利酒類株式会社(茨城県水戸市)が、1992年に明利小川酵母(日本醸造協会登録10号酵母)を変異させたセルレニン耐性のある株を純粋培養し、香気成分であるカプロン酸エチルを親株よりも多く生成するM310酵母の開発に成功。十号酵母の特徴である、生成する酸が少なく、低温で良く醗酵する性質も持ち、大吟醸用の酵母として広く頒布されている。Mは明利、310は水戸をあらわしている。
裏ラベルには、
この純米大吟醸酒「杜氏渾身ノ酒 あらばしり」は山田錦を精米歩合40%まで磨き、当蔵自慢の地下水で仕込み、杜氏が名前の通り渾身の思いと技で醸した蔵の最高酒です。
とあります。渾身の最高酒はいかに。
開栓3日後です。開栓初日はまずは上澄み♪なんて思いながら冷蔵庫からそ~っと取り出し注いでいましたが、今回はさらにそ~っと空気がガチャガチャ混ざらないように撹拌♪。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。うっすらと濁ると思いきや、綺麗に澄んでいます。瓶底の確認をしていませんでしたが、ほとんど中取り?(笑)。
上立ち香は、穏やかながら心地よく、ほんのり白桃を思わせるように香ります。奥の方から湧き出てくるような爽やかな香りで、とても心地よい。
含むと、これこれ!、このピッチピチまではいかない程度のフレッシュな甘味。程よくこなれた甘味は、磨き抜かれた美しさを備えながらまぁ~るく舌を包み込む。適度に軽く、ふわっとした触り心地。
もう一度注意深く含む。このソフトな感触!、これはサスペンションの技術、スカイフックダンパ制御だ!。路面の凹凸は、ダンパーが吸収、コイルスプリングがアクティブに押し返すことで、滑らかな感触のみ伝える。自分の位置決めが出来ている。旨いっす。
勲碧(くんぺき)「純米大吟醸」あらばしり杜氏渾身ノ酒 データ
醸造元 | 勲碧酒造株式会社(愛知県江南市) |
---|---|
使用米 | 山田錦40%精米 |
使用酵母 | M310 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 木曽川伏流水(中軟水) |
杜氏 | 村瀬公康(兼蔵元) |
製造年月 | 2017/03 |
容量 | 720ml |
価格 | 3,200円(税別) |
購入 | 勲碧酒造株式会社 |
勲碧(くんぺき)「純米大吟醸」あらばしり杜氏渾身ノ酒に関するリンク
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勲碧(くんぺき)「純米大吟醸」あらばしり杜氏渾身ノ酒に関するブログ
2017/04/15 勲碧(くんぺき)「純米大吟醸」山田錦50無濾過生原酒
勲碧(くんぺき)「純米大吟醸」山田錦50無濾過生原酒
愛知県の勲碧酒造株式会社さんが醸す、勲碧(くんぺき)「純米大吟醸」山田錦50無濾過生原酒を飲んだ感想。グンっと一気に上昇していく旨み。まるで浜松まつりで見た凧のように勇壮で、あんなに大きかった物がすぐに小さくなっていく。
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