昨晩は山口県の新谷酒造株式会社さんが醸す、わかむすめ「純米吟醸」秘色(ひそく)無濾過生原酒をいただきました。
記憶が確かであれば蔵元の新谷義直さんとは、2年前に大森の吟吟さんで名刺交換させていただいております。その時から気になっていた銘柄ですが、酒のひろせさんで扱いが始まっており、ようやく我が家にも来てくれました。
春先に酒のひろせさんで、薄花桜の生を試飲させていただきました。これも素晴らしく好印象だったのですが、自宅の冷蔵庫が一杯で購入できませんでした。今回は満を持しての「炭治郎」ラベル。杜氏の新谷文子さんが、コロナ禍で製造休止をせざるを得なかった時に、鬼滅の刃の炭治郎の優しさに癒され、思いついたんだそうです。
伝統色のいろはによると、
秘色(ひそく)とは、青磁の肌の色のような浅い緑色のことで、焼き物の青磁の美しい肌色を模した色名です。青磁は釉薬に含まれる鉄分により独特の灰みを帯びた青緑色になりますが、その色が神秘的な美しさであることから『秘色』の色名がつきました。
とあります。神秘的な美しいお酒…、楽しみです。
秘色(ひそく)ってどんな色?、こんな色 #abced8
わかむすめ「純米吟醸」秘色(ひそく)無濾過生原酒 レビュー
開栓は5月16日(日)で、約二週間経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に8分目ほど注ぎます。綺麗に澄んでおり、色もほとんど着いていません。
上立ち香は心地よく華やかに、マスカットを思わせるように香ります。この時点では秘色と言うより春に試飲した薄花桜の生の記憶を想起させるような薄紅色。
含むと、…、…、開栓当初にあった生らしい僅かなガス感は薄れ(これはこれで良かった)、馴染むことでより高精細な甘味が見えてきました。美しいラベルに感化された市松模様のバランスは、濃色が酸で秘色(ひそく)が甘味。非常にバランス良く、甘味の割にすっきりとしています。後半の、濃色がクローズアップされじりじりと引いていく様も好印象。確かに神秘的に見えてきました。
もう一度注意深く含む。この甘みと酸味のバランス。これは未央柳(ビヨウヤナギ)だ!。高精細なシベ。心地よく当たった光で浮き上がる花弁と蕾。酸はダークな背景で全体を引き締める。旨いっす。
この日合わせたのは、鶏の水炊き。水炊きと言っても塩ベースのパウチスープを使いました。鶏肉、長ネギ、本シメジなどからも良い感じに出汁が出て、後で雑炊をしても幸せになれそう♪。そしてこの全てを背負った鶏肉の旨味!。ここにわかむすめが両サイドから支える。雑炊の前にこの時点で幸せになれました。お試しあれ。
わかむすめ「純米吟醸」秘色(ひそく)無濾過生原酒 データ
醸造元 | 新谷酒造株式会社(山口県山口市) |
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使用米 | 国産米60%精米 |
使用酵母 | - |
日本酒度 | ±0~+2 |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 佐波川水系(軟水) |
杜氏 | 新谷文子(蔵元杜氏) |
製造年月 | 2021/04 |
容量 | 1.8L |
価格 | 2,720円(税別) |
購入 | 酒のひろせ |
わかむすめ「純米吟醸」秘色(ひそく)無濾過生原酒のYouTube
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