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W(ダブリュー)「純米大吟醸」強力無濾過生原酒

W(ダブリュー)「純米大吟醸」強力無濾過生原酒

 昨晩は岐阜県の有限会社渡辺酒造店さんが醸す、W(ダブリュー)「純米大吟醸」強力無濾過生原酒をいただきました。

 自宅でじっくり飲み比べしたいと思っていた、W(ダブリュー)シリーズ。岐阜市内でも取り扱い店ができたので残りの全てを購入してきました。順に紹介していくシリーズ第四弾、強力です。

 由紀の酒では特定名称でも検索できるようにするため、便宜上50%精米と言うことで、「純米大吟醸」としていますが、ラベルには「純米」としか書かれていません。赤磐雄町が一升瓶で税別2,314円でしたので、税別3,000円が普通に感じるから不思議です。強力50%精米と考えるとめっちゃお値打ちです。

 今期からラインナップに加わった強力についておさらいしておきます。1915年(大正4年)渡邊信平氏が在来品種から選抜。鳥取県農業試験場が系統分離試験を重ね、原種から12号までの13系統の試験を行い、強力1号と2号を1921年から1945年まで鳥取県の奨励品種として採用。稈長が150cmを超え、栽培が極端に難しいため廃れ、県も国もその保存すらしていなかったという。

 昭和61年、強力の復活を模索していた鳥取市の中川酒造さんと青谷町の山根酒造場さんが、鳥取大学農学部で原種保存されていた強力2号に出会い、貴重な標本を鳥取大学の木下教授(現在、強力をはぐくむ会代表幹事)に種籾として分けてもらう。

 千粒重は26.6gと大粒で、心白が発現しやすい(線状心白)。心白部分が粗であるため、水分を吸いやすく壊れやすい。蒸米で外硬内軟なものになりやすく、麹菌の菌糸が中に伸びやすいため、つきはぜ型の麹ができる。物理的に硬く、もろみでは溶けにくい。

 純系分離された品種で線状心白をもつのは「雄町」と「強力」のみですが、共に大山町と言う土地で結ばれており、そのルーツにもロマンがありますね。

 開栓は二週間前です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。無濾過生原酒としては比較的綺麗に澄んでおり、色もほとんどついていません。

 上立ち香は、程よく華やかにメロンのように香ります。メロンでも完熟でなくしゃっきりと引き締まった瓜系の香り。

 含むと、…、…、旨い。甘味も程よく、香りから繋がるような引き締まったラインながら、それがまた品の良さを演出しています。持ち前の酸を感じさせない部分も、高貴な印象に華を添えています。後半はシリーズの中でも特に短く、これまた須臾(しゅゆ)にして可憐

 もう一度注意深く含む。ん~これは!まるで手取川の香りに、磯自慢の綺麗な旨味を堪能できたよう。とても得したひと時を味わえました。旨いっす。50%精米の飲み比べの中では、もっとも自分好みのバランス!。由紀の酒best of the yearの最右翼です。

 この日までに合わせたのは、カプレーゼ、タラのアクアパッツア、チョレギサラダにミニトマト、ブロッコリー、鶏肉トッピング。そして納豆。サラダにトッピングしたミニトマトが酸味勝ちながらサクランボに通じるような甘味があり、これがまたダブリューと絶妙のマッチング!。お試しあれ。

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W(ダブリュー)「純米大吟醸」強力無濾過生原酒29BY データ

醸造元 有限会社渡辺酒造店(岐阜県飛騨市古川町)
使用酵母 M310
使用米 強力50%精米
日本酒度 +2
酸度 1.4
アミノ酸度 0.8
アルコール度 17.0度
仕込水 瀬戸川伏流水(軟水)
杜氏 岡田喜栄治(南部杜氏)
製造年月 H30/05
容量 1.8L
価格 3,000円(税別)
購入 丸美屋酒店

W(ダブリュー)「純米大吟醸」強力無濾過生原酒に関するリンク

日本酒ガイド > 岐阜県 > W(ダブリュー)有限会社渡辺酒造店

有限会社渡辺酒造店さんオフィシャルサイト

W(ダブリュー)「純米大吟醸」強力無濾過生原酒に関するブログ

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