昨晩は福島県の夢心酒造株式会社さんが醸す、奈良萬(ならまん)「純米」無ろ過瓶火入れR1BYをいただきました。
由紀の酒-日本酒談義-では、ここのところオンライン日本酒会を開催させていただいております。そのオンライン飲み会のゴールデンウィークスペシャルとして、奈良萬の蔵元、東海林さんにも参加いただけました。その時は残念ながら用意できなかったのですが、強烈に飲みたくなったので購入してきました。
由紀の酒的には、延べ4本目の紹介となる奈良萬です。奈良萬自体は2016年に珍しい熟成酒を紹介しておりますので、4年ぶりとなりますが、この「純米」無ろ過瓶火入れは2008年4月以来で、実に12年ぶりとなります。
事あるごとに外飲みはしていたので、自宅でじっくり頂くのがこれほど久しぶりだったのが意外です。
奈良萬(ならまん)「純米」無ろ過瓶火入れR1BY レビュー
開栓は7月1日で、1週間が経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色は僅かに黄色がかり、無濾過らしくほどほどの澄み方をしております。
上立ち香は、穏やかながら心地よく、瓜を思わせるように香ります。メロンまで熟れた感じのしない、しゃっきり系の香り。嫌みのない落ち着く香りです。
含むと、…、あ、あれ?、ちょっと含むのが少なかったか?。今度は少し多めに含む、じわりと染み渡る旨味。あ、あれ?、やけに捌けがいいなぁ、また速めの収束。甘味も少な目ながら程よく膨らみ、僅かな酸は繊細で細胞壁よろしく、旨味のエッジを形成する。後半は潔く引き上げていきます。
もう一度注意深く多めに含む。ゴクリ!。ほっ♪。あっ、また舌の味わいを通過してしまったような滑り。あ゛~もう一合が無い。いや、これ旨いぞ!。二階の寝室で飲んでいたのですが、珍しく階下でもう一杯注いでくる。まずは呼吸を整え、落ち着いて含む。この繊細さ!、そして程よい膨らみ!、これはzeissレンズで表現された桔梗(キキョウ)だ。花弁は繊細な描写、右の蕾は風船のように膨らむ。見事な五角形は(1+√5)/2の黄金比。旨いっす。
桔梗(キキョウ) 2019-09-01撮影
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2.8/60 C MMJ
f/11、1/250sec、ISO-400、60mm、5300K
この日に合わせたのは、吉野家風の牛皿。甘味は強くない仕上がりにしているので、もたつきなく量を食べてしまえるイメージ。程よい脂身から旨味が広がる。奈良萬がさらに包み込む。お試しあれ。
奈良萬(ならまん)「純米」無ろ過瓶火入れR1BY データ
醸造元 | 夢心酒造株式会社(福島県喜多方市) |
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使用酵母 | うつくしま夢酵母 |
使用米 | 五百万石55%精米 |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 1.5 |
アルコール度 | 16度 |
杜氏 | 石川達明 |
製造年月 | 2020/02 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,300円(税別) |
購入 | 酒泉洞堀一 |
奈良萬(ならまん)「純米」無ろ過瓶火入れR1BY YouTube
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