昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」さかほまれ×荒木飛呂彦をいただきました。
ジョジョの奇妙な冒険の作者「荒木飛呂彦」氏が手掛けた素晴らしい龍のラベルです。ジョジョの奇妙な冒険は少年ジャンプで新連載となった時に見た記憶はあるのですが、絵は強烈に覚えているが正直あまりストーリーの記憶がない。しかしここまで人気が続いているくらいなので面白かったのでしょうね。時間があればまた読み返してみたいものです。
日本酒ファンとしては福井県の新たな酒造好適米「さかほまれ」というところにも惹かれ購入いたしました。
黒龍の水野社長に、オンライン日本酒会でこの「さかほまれ」について解説していただくと共に、黒龍を楽しむ会ができないか相談したところ快諾いただきました。6月21日に杜氏の畑山さんと、企画マーケティングの高松さんをお迎えして、オンラインでの黒龍を楽しむ会を開催しました。その様子は下部のリンクからご笑覧ください。
福井県酒造好適米「さかほまれ」
ここで福井県の酒造好適米「さかほまれ」について確認しておきます。2010年に福井県農業試験場にて母株(種子親)に山田錦、父株(花粉親)に越の雫(先祖に五百万石や美山錦)を交配、その後選抜・育成を繰り返し、2018年に「越南酒298号」を「さかほまれ」として品種登録出願し、2019年度より奨励品種として採用。名称は一般公募により決定。
「さかほまれ」は当面の間、福井県奥越地域(大野市、勝山市)のみでの生産となる。2019年度の作付面積は約8haで生産されたのは約30t。
山田錦より短稈で耐倒伏性があり、収量性は山田錦より103%良い。「さかほまれ」の玄米千粒重は25.4gで山田錦より僅かに小さいが大粒。玄米のタンパク質含有率は6.1%で山田錦よりやや低いので、雑味のない酒になる。心白発現率は山田錦より有意に高い。酒の味の特徴として「甘み」および「酸味」が多く挙げられた。製麹操作がしやすいのでハゼ回しや出麹のタイミングなどで味わいの調節が可能。
黒龍さんのお酒は、昔のラインナップだった「愛山」や今はビンテージとして出されている「吟風」以外は、ほとんど山田錦と五百万石なので、「さかほまれ」!、楽しみです。
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」さかほまれ×荒木飛呂彦 レビュー
開栓は6月21日で、三週間が経過しています。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんど着いていないものの僅かに緑黄色で、綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、穏やかながら心地よくライチを思わせるように香ります。普段よく飲んでいる黒龍のイメージと少し違い、より酢酸イソアミル優勢なイメージです。
含むと、…、おっ、意外!。黒龍には珍しく酸を感じます。この心地よい酸は米由来なのか?、それとも酵母由来か?。爽やかな雰囲気で南国フルーツを思わせす。後半も黒龍らしからぬ余韻がありますが嫌みはなく、するすると飲んでしまいます。四合瓶を飲み切ってしまう勢い。
もう一度注意深く含む。初夏の心地よい日差しと風。これは!、ハイビスカス・サニーウィンドだ。気持ち良い黄色い花弁の描写。可愛らしい左の蕾。蕊(しべ)と蕾が指し示す「空間」。旨いっす。
ハイビスカス・サニーウィンド 2020-07-01撮影
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Apo Sonnar 2/135 ZE
f/2、1/100sec、ISO-100、WB-5850K、-1.3EV
この日、合わせたのは、久しぶりに買ってきた大好きな昆布〆鯖。鯖の芳醇な旨味は、程よい酸の黒龍とも素晴らしく融合していました。お試しあれ。
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」さかほまれ×荒木飛呂彦 データ
醸造元 | 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町) |
---|---|
使用米 | 福井県産さかほまれ40%精米 |
使用酵母 | 福井県酵母FK-501 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 九頭竜川伏流水(軟水) |
杜氏 | 畑山浩 |
製造年月 | 2020/04 |
容量 | 720ml |
価格 | 5,000円(税抜き) |
購入 | 酒のきまた |
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」さかほまれ×荒木飛呂彦のYouTube
黒龍(こくりゅう)「純米大吟醸」さかほまれ×荒木飛呂彦に関するリンク
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