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百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米吟醸」秋田酒こまち無濾過生原酒

百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米吟醸」秋田酒こまち無濾過生原酒

 昨晩は岐阜県の株式会社林本店さんが醸す、百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米吟醸」秋田酒こまち無濾過生原酒をいただきました。

 四本購入した百十郎を順に紹介していくシリーズ第二段です。岐阜の蔵がなぜに秋田酒こまち?となりますが、蔵元の林里榮子さんが技術指導をしていただいた方が秋田県醸造試験場の方とのことで、秋田の酒造りや米とは深いかかわりがあると言うことでした。

 装いもこの時期にぴったりの桜バージョン。これを持って出かけ花見酒と洒落込みたいものです。さて百十郎桜はどのような表情を見せてくれるのか楽しみです。

 上立ち香は穏やかながら白桃のように香ります。持ち上がってくるかのような出方が好印象です。もう一度この香りを堪能したくて、一口グビっと飲んでヘッドスペースを開けてからスワリング。運ばれてきた香りは、花畑で深呼吸をした時のような爽やかさ。落ち着きます。

 含むと、(すでに一回含んでいるけど…)想定よりも軽めの全体像の中から、ひと塊の酸がほのかな甘味とともに舌に乗る。鼻に抜ける香りも上品で、辺り一面に広がる芝桜を思い浮かべる。甘味勝ちな方が好みの自分には、もう少し甘味を乗せて♪っとお願いしたくなるが、後半のスッキリ感はこのバランスでないとだめなのよ!と窘められる。

 もう一度注意深く含む。時間をおいて、やや温度も上がったはずだがシャンとしてるなぁ。背筋がピンっと伸びていて崩れていません。さらに時間を置けば膨らみも期待できそうな印象。しかし、この開栓したてがいいのかもなぁ♪。旨いっす。

 さて、このお酒に使用されている秋田酒こまちを少し調べてみました。秋田県のような寒冷地に適した栽培特性を持ち、美山錦よりも倒伏しにくく、山田錦並の醸造特性を持つ県産米をとのねらいから開発。1992年に秋田県農業試験場において、母株に「秋系酒251」、父株に「秋系酒306」を交配し、選抜した品種。ちなみに「秋系酒251」は五百万石とヨネシロ、「秋系酒306」は秋田酒40号と華吹雪をそれぞれ親としている。五百万石と華吹雪の孫と言った方がわかりやすそうですね。

 千粒重は山田錦よりも重く大粒で、50%精米時の粗蛋白質は3.5%と山田錦と同等以上の低タンパク質。雑味の少ない酒質となる。心白は眼状で、高精白が可能。蒸米に弾力があり表面が乾きにくいことから麹が造りやすい。もろみで溶けやすいことからふくらみのある酒となる。素晴らしい酒米のようです。

 調べていると、このお酒も置いてみたくなるが、昨年はこのスペックを夏越しで出されたそうです。その名も「日和(ひより)」。今年も出荷されるかはわかりませんが、楽しみです。

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百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米吟醸」秋田酒こまち無濾過生原酒 データ

醸造元 株式会社林本店(岐阜県各務原市)
使用米 秋田酒こまち60%精米
アルコール度 16度
仕込水 長良川伏流水(軟水)
杜氏 坂井俊
製造年月 2016/03
容量 720ml
価格 1,649円(税別)
購入 酒のひろせ

百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米吟醸」秋田酒こまち無濾過生原酒に関するリンク

日本酒ガイド > 岐阜県 > 百十郎(ひゃくじゅうろう)株式会社林本店

株式会社林本店さんオフィシャルサイト

秋田育種談話会
リンク先PDFの6ページ目、秋田酒77号の育成を参照

百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米吟醸」秋田酒こまち無濾過生原酒に関するブログ

2016/03/23 百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米大吟醸」白金(はっきん)

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