昨晩は岐阜県の株式会社林本店さんが醸す、百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米大吟醸」黒面(くろづら)無濾過生原酒をいただきました。
四本購入した百十郎を順に紹介していくシリーズ第三段です。三年前はこのお酒も秋田酒こまちの仕込みだったそうですが、確保が難しくなったため、山田錦と五百万石の仕込みに切り替わっています。ただし、今回のラベルには詳細がないので定かではありません。
黒い歌舞伎ラベルが何とも目を引きます。ジャケ買いする人も結構いるのではないでしょうか。海外への出荷もされているようですが、海外でも人気の出そうなラベルです。
上立ち香は心地よく穏やか目で、メロンのように香ります。意外にも先日の秋田酒こまちの方が香り高く感じるが、これはこれで落ち着いたいい香りが出ています。
含むと、これまでの百十郎もそうだったように、決して甘味が先にたつことはないものの、丸みある酸の後ろからにじみ出てくるようなほのかな甘味。そしてシリーズの中ではもっとも溶け出したような甘味は、気持ちがいいほど全体に馴染んでいる。
もう一度注意深く含む。突出するものがなく、しみじみと飲んでいると特徴のある酸がジンジンくるような旨さ。後半は余韻が僅かな伸びを見せ、全体像を整えている。それはまるで、水墨画で見事に描かれた松の枝振りが良く、背景の山河とバランスを取っているよう。旨いっす。
純米大吟醸の生酒ですが、完全な食中酒のイメージでした。他にいろいろなお酒があったりするシーンでは、隠れてしまいこのお酒の良さに気づけないかもしれません。事実飲み比べた時は、秋田酒こまち桜バージョンに隠れてました。
んで、結局どっちが旨かったのか?、赤面(あかづら)もUPするときに、究極の選択をしたいと思います。
百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米大吟醸」黒面(くろづら)無濾過生原酒 データ
醸造元 | 株式会社林本店(岐阜県各務原市) |
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使用米 | 麹米、山田錦50%精米、掛米、五百万石50%精米 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 長良川伏流水(軟水) |
杜氏 | 坂井俊 |
製造年月 | 2016/01 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,898円(税別) |
購入 | 酒のひろせ |
百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米大吟醸」黒面(くろづら)無濾過生原酒に関するリンク
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百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米大吟醸」黒面(くろづら)に関するブログ
2016/03/23 百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米大吟醸」白金(はっきん)
2016/03/26 百十郎(ひゃくじゅうろう)「純米吟醸」秋田酒こまち無濾過生原酒
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