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黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2015

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2015

 昨晩は福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2015をいただきました。ラインナップが一新されたので、何とかして入手し順に紹介していくシリーズ第十二弾です。「八十八号」は年に一度しか出荷されないので、夏にも出荷のある「しずく」よりも入手が困難なお酒です。

 先日の※黒龍酒造さん蔵見学の時の「黒龍を楽しむ会」では、この八十八号の22年前のものを堪能させていただきました。真ん中の画像がその時のお酒ですが、これもまた素晴らしかった!。高橋貞実杜氏の黒龍が飲める日が来るとは!。それだけでも、感動ものです。

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号H5BY

 現在は八十八号も一升瓶での出荷はありませんが、2007年の時の一升瓶が下の画像です。比べるとラベルの色が違うところに目がいきます。八十八号の金箔文字はかろうじて残っておりますが、右端にプリントされていた黒龍の文字がほとんど剥がれ落ちています。何ともそれっぽい装い。また肩にはってある「大吟醸」のシールも扇型の2007年に対し、縦長の長方形となっています。

 さて、八十八号博物館はこの辺にして、今回の八十八号の味わいはいかに♪。開栓はお正月です。

 上立ち香は、比較的華やかでマスカットを思わせるように香ります。

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号H18BY

 今回飲んだ、石田屋、二左衛門、しずく、八十八号の中ではもっとも香り高い。適度ないい香りが出ています。

 含むと、これまた何とも美しい。何だろう?形容しがたいが、このまとまりやバランスは絶妙で、淡い甘味は高密度。左右対称の究極の安心感。

 もう一度注意深く含む。酸としての表現が押さえ込まれているからこその上品さ、そこから来るほのかな甘さ。含みから引きまでの短さは相変わらずで、これぞまさに極みの酒。温度と言う意味では、大吟醸も含めて今までいろいろなお酒を燗にしてきましたが、この八十八号だけは燗にはしたくありません。断然冷酒がお勧めです。

 今回、黒龍四天王を飲み比べてみて、もっとも気に入ったのがこの「八十八号」でした。我が家好みの香り、しかしエグ味のない上品な甘味。旨いっす。

※とびっきり部門 由紀の酒 Best of the year 2016 入賞


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黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2015 データ

醸造元 黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町)
使用米 兵庫県東条産特A山田錦35%精米
使用酵母 蔵内保存酵母
日本酒度 +4
酸度 1.3
アミノ酸度 1.1
アルコール度 15度
仕込水 九頭竜川伏流水(軟水)
杜氏 畑山浩
製造年月 2015/11上
容量 720ml
価格 5,000円(税抜き)
購入 酒のきまた

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2018 YouTube

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号に関するリンク

日本酒ガイド > 福井県 > 黒龍(こくりゅう)黒龍酒造株式会社

黒龍醸造さんオフィシャルサイト

黒龍酒造さん蔵見学

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号に関するブログ

黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2020
福井県の黒龍酒造株式会社さんが醸す、黒龍(こくりゅう)「大吟醸」八十八号2020を飲んだ感想。やっぱり鋭い!。甘味は例年通りのようにも思うが、僅かに切れているのか?。秀逸な引き際。このとても美しい艶!、これはカラーだ。派手な色ではない分、残像すら残さない。しかしその美しさに思わず二度見。

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