昨晩は滋賀県の株式会社福井弥平商店さんが醸す、萩の露(はぎのつゆ)「純米吟醸」山田穂無濾過生原酒をいただきました。
肴糀醸やしろさん一周年記念のお酒の会で、ひと際光って感じた萩の露「純米吟醸」雨だれ石を穿つ。そんな萩の露の蔵元福井さんにこの会でお会いし、あらためてご挨拶させていただきました。お盆休みに滋賀県に遊びに行くことが決まっていたので、蔵見学をお願いいたしました。このお酒はその時に購入してきたものです。
この山田穂以外にも、渡舟、山田錦と購入してきましたので順に紹介していきます。このサイトに集う皆さんには説明は不要でしょうが、酒米の覚書としておきます。
この使用米3セットには大きな意味があります。酒米の王様「山田錦」の母株が「山田穂」、父株が「短稈渡舟」ということで、山田錦ファミリーの飲み比べができるって訳です。写真は萩の露さんの店内に展示してあった、平成二十七年度兵庫県産の山田穂です。これほどの稈長とは!、一番下の棚の一升瓶(高さ約40cm)で想定できると思いますが、160cmを越えてます。
ここで山田穂(やまだぼ)についておさらいしておきます。山田穂は在来種を選抜したものですが発祥には三つの説があります。以下はウィキペディアからの抜粋です。
(1) 江戸時代末期から明治初年にかけて、田中新三郎がお伊勢参りの帰りに宇治山田で見つけた穂を持ち帰り兵庫県美嚢郡吉川町(現・三木市)で栽培したことに始まる。(2) 神戸市北区山田町藍那では、雌垣村(現・茨木市)で手に入れた種が良質の酒米に育ち、1890(明治23)年の第3回内国勧業博覧会で日本一となったことから地名を取って山田穂と命名されたと伝えられる。(3) 1877(明治10)年ごろ、兵庫県多可郡中町(現・多可町)安田の豪農山田勢三郎が自作田で見つけた大きな穂を近隣地にも奨励し、俵に「山田穂」の焼き印を押して出荷したことから始まる。
いずれにしても雄町同様に在来種ながら、未だに第一線で活躍する優秀な酒米です。
その特性は山田錦と比較すると、粒はやや小さく、心白発現率も低いものの、吸水性や消化性は山田錦と同等に良く、脂肪分についてはより少ないため雑味のない酒となる。
オフィシャルサイトには…、
イチゴを思わせる香り、品の良い甘み、やさしい味わいです。「山田錦」の母親品種にあたる「山田穂」は全国で十数社しか使用できない幻の米です。
とあります。品の良い甘みを堪能したいと思います。せっかくなので三種を飲み比べましたので、その微妙な違いもレポートいたします。
開栓は一週間前です。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。綺麗に澄んでおり色もほとんど着いていません。
上立ち香は穏やかながら心地よくメロンのように香ります。三種の中ではもっとも香り高く感じるが嫌みなほどではなく、バランスよく鼻腔をくすぐります。
含むと、おお…、気持ちよい甘味。ここでも旨味の幅と甘味の量が、絶妙なバランスで楽しませてくれます。数値から力強い旨味を勝手に想定しましたが、飲まないとわからないものですね~。むしろ優しい甘味が特徴です。
もう一度注意深く含む。三種の中ではもっとも、綺麗な甘味。起伏もあり、所々で細かい酸味が主張するも、甘味とセットで違和感なく楽しめます。旨いっす。
この記事は8月末に準備しUPするところまできておりましたが、サーバーの不具合で紹介が遅れました。
萩の露(はぎのつゆ)「純米吟醸」山田穂無濾過生原酒 データ
醸造元 | 株式会社福井弥平商店(滋賀県高島市) |
---|---|
使用米 | 兵庫県産山田穂55%精米 |
日本酒度 | +7.0 |
酸度 | 1.6 |
アミノ酸度 | 1.8 |
アルコール度 | 17度 |
仕込水 | 比良山系伏流水(軟水) |
杜氏 | 中倉恒政(能登杜氏) |
製造年月 | 29/08 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,700円(税別) |
購入 | 株式会社福井弥平商店 |
萩の露(はぎのつゆ)「純米吟醸」山田穂無濾過生原酒に関するリンク
日本酒ガイド > 滋賀県 > 萩の露(はぎのつゆ)株式会社福井弥平商店
萩の露(はぎのつゆ)「純米吟醸」渡舟無濾過生原酒に関するブログ
2017/10/03 萩の露(はぎのつゆ)「純米吟醸」渡舟無濾過生原酒
滋賀県の株式会社福井弥平商店さんが醸す、萩の露(はぎのつゆ)「純米吟醸」渡舟無濾過生原酒を飲んだ感想。自信をもって攻めてくる甘味。酸味が下支えしているために簡単には処理できない。なるほどこれが力か?、バランス良く攻めを打たれ、こちらは後退を余儀なくされる。
2017/10/05 萩の露(はぎのつゆ)「純米吟醸」山田錦無濾過生原酒
滋賀県の株式会社福井弥平商店さんが醸す、萩の露(はぎのつゆ)「純米吟醸」山田錦無濾過生原酒を飲んだ感想。このいい感じに力の抜けた感じ、こ、これは森本レオさんの声だ!。終始驚かすことのない、穏やかな雰囲気。感じたカラーは、ちょうどこのサイトの基本色としてる鶯色。
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