昨晩は山口県の旭酒造株式会社さんが醸す、獺祭(だっさい)「純米大吟醸」寒造早槽48しぼりたて生をいただきました。
これまで飲んできた獺祭(だっさい)に感じる共通部分は、飲み頃です。もう少し置いた方が旨くなる(若い)と感じたことがあまりないということです。もちろん好みもあるので、実際は置いたほうが旨くなるお酒もあったのかもしれませんが、それでも一年、二年と熟成させるものではないと感じています。
熟成にはやはり酸度がある程度必要なんでしょうか?、このあたりは意見が分かれるかもしれませんが…。
そしてこのお酒は「しぼりたて生」。昔唯一感じた獺祭(だっさい)の若さ、※1.獺祭(だっさい)「純米吟醸」遠心分離50うすにごり本生をまた感じることができそうなので楽しみです。
このスペックは昔はなかったので始めてですが、このお酒の経緯は2009年1月の獺祭の桜井社長のメールマガジンで垣間見ることができます。
米の品質差や諸条件の差が上槽後の大きな酒質でのブレになり、この酒造期ではすでに5本以上7000リットル分の仕込を「磨き二割三分」の品質基準に達していないという理由でブレンド用に落とさざるをえませんでした。
厳しい品質基準があるのでしょうね、昔の話とは言え大変だったことでしょう。そして注目すべきはここに出てくる言葉の「ブレンド」と言う部分です。
経緯はどうあれ、現在ではかなり酒質を狙い通りにできるようになってきたと書いてもありますので、今は単純に製品ごとの狙いどころを考えてのブレンドということになるのでしょうね。昔のラベルには…、
このお酒は山田錦を使った50%精米の純米大吟醸をベースに、同じく39%精米の山田錦を使った純米大吟醸を8対2でブレンドしています。純米大吟醸50のしぼりたての爽やかさに磨き三割九分の華やかさを加味した純米大吟醸のしぼりたてです。
と書いてあったようですが、今回のラベルには書かれていません。精米歩合も以前は50%と記載されていましたが、今回のラベルには48%とあります。獺祭さんの50%精米は、米を見て今回は47%まで磨こうと決めているのでわかりませんが、もしやブレンドではなくなったのかもしれません。さてしぼりたての爽やかさ、はいかに?。
上立ち香は比較的華やかにマスカットのように香ります。ピチピチと言うほどではないものの、じゅわっと迫りくる甘味に、どことなく見えるような気がするしぼりたて感♪。生酒らしい印象です。しかし酸を主張するような感じはないので、やはり獺祭らしいわかりやすい優しい甘み。
もう一度注意深く含む。んん?、気のせいだったか?、すでに落ち着きはらったかのようないつもの獺祭。何という安定感、んん~いい甘味だなぁ、旨い、旨いっす。
昔を思い出します、50の甘味か?、39の美しさか?、よく今回はどっちにするか迷ったものです。価格的にこれだけ旨いのなら「もう50でいいんじゃね?」と思ったり、「さすがの美しさだなぁ、やっぱり39も捨てがたいなぁ」と引き戻されたり。今回はその両方を味わったような、少しだけ得した気分になれたクリスマスでした。
いかにもピチピチってのは、同じく購入した獺祭スパークリングの39と50に期待しよう。こちらもまた楽しみです。後日、こちらで報告いたします。
獺祭(だっさい)「純米大吟醸」寒造早槽48しぼりたて生 データ
醸造元 | 旭酒造株式会社(山口県岩国市) |
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使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
使用米 | 山田錦48%精米 |
アルコール度 | 16度以上17度未満 |
杜氏 | 西田英隆(取締役製造部長) |
製造年月 | 2015/11C |
容量 | 720ml |
価格 | 1,695円(税込み) |
購入 | はせがわ酒店 |
獺祭(だっさい)「純米大吟醸」寒造早槽48しぼりたて生に関するリンク
日本酒ガイド > 山口県 > 獺祭(だっさい)旭酒造株式会社
獺祭(だっさい)「純米大吟醸」寒造早槽48しぼりたて生に関するブログ
※1.獺祭(だっさい)「純米吟醸」遠心分離50うすにごり本生
酔いどれオタクの日本酒感想記 > 獺祭 純米大吟醸48 寒造早槽
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