昨晩は新潟県の阿部酒造株式会社さんが醸す、あべ「吟醸」夏の吟ふなしぼり生原酒をいただきました。
一ヶ月以上前に購入したお酒なんですが、他に飲まんといかんお酒が沢山あったので、計らずもここまで引っ張ってしまいました。さすがに夏酒ってことで、これ以上はひっぱれんと思い開栓しました。
次期6代目蔵元の阿部裕太氏のブログには、「冷蔵庫に半年弱寝かしたことで思ったより丸くなりました。夏酒にありがちな薄いテイストではなく、ロックで飲んでも良いような濃い味わいです。」とあります。楽しみです。
上立ち香は…ぐわっ!、清酒の枠組みのつもりでいると驚きます。ハードリカーを彷彿させる、華やかでコク甘な香り。含むと、おお、まさに香りからつながるコク甘は、粘度を感じさせるようにトロリと舌を包み込みます。おそらくアル添でないと出ないであろうと思わせる独特のフレーバー、そして円み。穀物っぽさがどこかで顔を出しそうだがギリギリで踏みとどまり、厚みだけを楽しませてくれます。「五百万石の濃醇とはこういうものですよ。」と教えていただけました。
次に夏らしく、お勧めのロックでもいただいてみます。そうです!夏なんです(笑)。吟醸グラスに半分ほどだったこともありヘッドスペースがある分、芳香族感を感じさせる香り。含むと、トロ甘なイメージは踏襲しつつも爽やかさが出てくるところが不思議です。ロックもいいですね~旨いっす。
半年の生々熟成とのことでしたが、この状態から瓶火入れし冷蔵で5年くらい寝かせたら、この円みがさらに円熟の時を迎えてとてつもなく面白くなりそう。これだけの個性を放ちながらも、まださらに未来の可能性すら感じさせてくれるお酒でした。
あべ「吟醸」夏の吟ふなしぼり生原酒 データ
醸造元 | 阿部酒造株式会社(新潟県柏崎市) |
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使用米 | 五百万石57%精米 |
日本酒度 | – |
酸度 | 1.9~2.0 |
アルコール度 | 19度 |
仕込水 | 米山山系伏流水(軟水) |
杜氏 | 阿部庄一(兼蔵元) |
製造年月 | 2015年7月 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,500円(税抜き) |
購入 | 株式会社カネセ商店 |
あべ「吟醸」夏の吟ふなしぼり生原酒に関するリンク
日本酒ガイド > 新潟県 > あべ 阿部酒造株式会社
阿部酒造株式会社さんオフィシャルサイト(2016/09/06リンク切れを確認)
あべ「吟醸」夏の吟ふなしぼり生原酒に関するブログ
次期六代目蔵元の仕事と学び > あべシリーズ 夏の吟
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