昨晩は岐阜県の有限会社渡辺酒造店さんが醸す、W(ダブリュー)「純米大吟醸」先祖返りひだみのり50無濾過生原酒R2BYをいただきました。
Wシリーズは気軽に選んで飲んでもらえるよう特定名称は「純米」としか表記されていません。しかし全てのお酒が50%以上磨いていると言うことで、由紀の酒としては分類上「純米大吟醸」とさせていただいております。今期の仕込みは10種類、結局選ぶのは悩まされます(笑)。
由紀の酒-日本酒談義-では、オンライン日本酒会を開催させていただいております。2021年3月14日はW(ダブリュー)を楽しむ会と言うことで、Wの蔵元、渡邉久憲さんと杜氏の北場広治さんをお迎えすることができました。
その時の様子は由紀の酒YouTubeチャンネルにUPしておりますので、皆さまもぜひW(ダブリュー)を用意してご覧ください。バーチャル蔵見学も必見です。
このお酒はその時に用意したもので、今期からラインナップされた「先祖返りひだみのり」と「秋田酒こまち」、またシリーズ中、「高島雄町」と双璧と思っている「愛山」を用意しましたので順に紹介していきます。
ここで「ひだみのり」に関しておさらいしておきます。1964年に岐阜県立農事試験場飛騨分場にて育成され命名。母株(種子親)に北陸52号、父株(花粉親)に北真を交配、その後選抜・育成を繰り返し、飛騨21号の系統名となる。ひだほまれと比較し収量はやや少なく、やや倒伏しやすい(やや強い)、耐冷性同程度(中)。中生のひだほまれに対してひだみのりは晩生で、心白発現率、心白率とも低く、高精白に適する。千粒重は27.0gと大粒で、玄米タンパクが少ない為、綺麗な酒質となる。(農林水産省 アグリナレッジ参照)
「ひだほまれ」が登録されてからは、作られなくなっていたが、渡邉酒造店さんが復刻しました。
W(ダブリュー)「純米大吟醸」先祖返りひだみのり50無濾過生原酒R2BY レビュー
開栓は3月14日(日)で約2週間が経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。無濾過生原酒としては比較的綺麗に澄んでおり、色もほとんどついていません。
上立ち香は、心地よく華やかにマスカットを思わせるように香ります。飲み比べている時は愛山の香りと大きな違いは感じなかったので青リンゴ系とは思うのですが、単独だとマスカットのイメージを強く感じます。気持ちの良い我が家好みの香りです。
含むと、・・・、溶けにくい米とは聞いていましたが、そこはW(ダブリュー)甘いです。甘味の奥に潜むように存在するふわっとした優しい旨味。酸はそれと感じさせることはほとんどないが、全体に優しく筋のように入る。後半は十分な甘みだった割に気持ち良く捌けていくので、感じないとは言え酸が仕事をこなしたよう。
もう一度注意深く含む。この優しく入る筋、これはコスモス・センセーションホワイトだ。逆光で捉えた優しい白の表現。大吟醸らしく色数は絞り込まれており、繊細な描写。この空間や空気感。旨いっす。
コスモス・センセーションホワイト 2020-10-16撮影
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Apo Sonnar 2/135 ZE
f/5.6、1/400sec、ISO-100、WB-5500K
この日合わせたのは、カラスガレイの西京焼き。もっと味噌を落として焼くべきだったか?味が濃い!。しかし慣れてくると、広がる旨味。さらにW(ダブリュー)が馴染ませる。お試しあれ。
W(ダブリュー)「純米大吟醸」先祖返りひだみのり50無濾過生原酒R2BY データ
醸造元 | 有限会社渡辺酒造店(岐阜県飛騨市古川町) |
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使用酵母 | M310酵母 |
使用米 | 先祖返りひだみのり50%精米 |
日本酒度 | -6 |
酸度 | 1.5 |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 17度 |
仕込水 | 瀬戸川伏流水(軟水) |
杜氏 | 北場広治(南部杜氏) |
製造年月 | 2021/02 |
容量 | 1.8L |
価格 | 2,900円(税別) |
購入 | お酒のひょうたん屋 |
W(ダブリュー)「純米大吟醸」先祖返りひだみのり50無濾過生原酒R2BYのYouTube
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オンライン日本酒会「W(ダブリュー)を楽しむ会
W(ダブリュー)「純米大吟醸」先祖返りひだみのり50無濾過生原酒R2BYに関するリンク
日本酒ガイド > 岐阜県 > W(ダブリュー)有限会社渡辺酒造店
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