昨晩は京都府の松本酒造株式会社さんが醸す、澤屋まつもと(さわやまつもと)「純米」守破離(しゅはり)をいただきました。
ついに守破離(しゅはり)が我が家にやってきました。お値打ちな純米酒ながら旨い!と言ううわさを聞きつけ飲んでみたいと思っていました。2年越しの念願が叶いました。
守破離(しゅはり)とは、武道や茶道などで物事を極めるにあたり、三段階に分かれていると言う思想です。「守」は、師や流派の教え、伝統、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
澤屋まつもとにおいても、この精神を受け継いでいく!ということで、サブタイトルとなっているようです。素晴らしい考え方ですね。
開栓直後、注いだ一合蛇の目にびっしりと付いた気泡に目がいきます。2月以降は順次火入れになっていくと聞いていたので、5月製造となっているこのお酒は、勝手に火入れと認識していましたがどうなんでしょう?。生酒のシールはありません。火入れの場合は瓶火入れ(一回火入れ)とのことですが、低温・短時間だと炭酸のイメージは残るものなのでしょうか?。
上立ち香は非常に穏やかで、バナナにほんのり麹混ざる。いかにも食との相性を意識した、寄り添うような大人しい香りです。
含むと、じゅっとくる酸味は、僅かに感じる炭酸と融合してフレッシュさを感じさせるが、奥に見える甘味も少しコーティングしている。間違いなく、デキャンタするか、しばらく放置するか、燗することで好みの甘味を拾えそうだが、このフレッシュなイメージも好きなのと、開栓直後にしか味わえない出会いなので、今はこれを堪能♪。
もう一度注意深く含む。ふつふつと見えてくる甘味が何とも可憐。まるで気泡の一つ一つが弾けるたびに、僅かずつ甘味の花びらを振りまいているよう。旨いっす。
後日、開栓後の変化と燗を追記いたします。また純米大吟醸山田錦と純米愛山も同時に購入いたしましたので、順にUPしていきます。気になる!って方はぜひフォローしてくださいね。
2016/05/25追記です。
開栓二日後です。お猪口にびっしり付いていた炭酸もこの日には僅かとなり、口中への刺激も幾分大人しくなりました。そして想像通り、甘味のボリュームが僅かに上がってすべるようになりました。いいっすね~。
そして今日はお燗にもチャレンジ。冷酒も飲んでいるので、いつもの半分の量で。湯銭でゆるゆると人肌まで上がったところでいただきます。なんというバランス♪。これは甘いのか?それとも辛いのか?、とにかく旨い。するすると入ってきます。燗徳利を戻し今感じたことをブログに書いていたら、つけた量が少なかったこともあり、いつもより温度が上がってしまいました。60度くらいです。やや暴れて感じ、甘味よりも辛味がきます。お勧めの温度帯は人肌ということで…。もちろん好き好きなんでしょうが。
少し冷めたところで残りの全てをあおる。ん?、なんという旨さ。燗冷ましには賛否両論あるとは思いますが、上がりすぎたときのイメージがあったためか、心に残る旨さ。
澤屋まつもと(さわやまつもと)「純米」守破離(しゅはり) データ
醸造元 | 松本酒造株式会社(京都府京都市伏見区) |
---|---|
使用酵母 | 協会1401号酵母 |
使用米 | 富山県南砺産五百万石65%精米 |
日本酒度 | +2 |
酸度 | 1.7 |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 鴨川水系木津川水系伏流水(中硬水硬度75) |
杜氏 | 松本日出彦(兼蔵元) |
製造年月 | 2016/05 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,095円(税別) |
購入 | 酒泉洞堀一 |
澤屋まつもと(さわやまつもと)「純米」守破離(しゅはり)に関するリンク
日本酒ガイド > 京都府 > 澤屋まつもと(さわやまつもと)松本酒造株式会社
澤屋まつもと(さわやまつもと)「純米」守破離(しゅはり)に関するブログ
酒興日和 > 澤屋まつもと 守破離
コメント