昨晩は山口県の旭酒造株式会社さんが醸す、獺祭(だっさい)「純米大吟醸」50温め酒(あたためざけ)をいただきました。
お燗専用とあり、温度まで「40度くらいでお飲み下さい。」と指定があります。獺祭(だっさい)の全体的なイメージは酸が抑えてあるということですが、この辺りが自分には好みな反面、燗上がりしそうな気がしないと言うのは否めません。
事実、桜井社長もこのお酒発売以前は、「燗酒のむなら、うちの酒飲まなくていいですよ。」とおっしゃってたくらいです。心境の変化は年齢だそうで、40の声を聞くと共に「うーん。お燗も美味いなぁ!!」と日和ってしまったとか。(笑)
その辺りの経緯は、蔵元日記の2008年2月あたりをご参照ください。当初の設定温度は45度だったようですが、いろいろ試した結果40度の方が旨いということになり、ラベルの飲み頃温度表示も改正されたようです。さて、40度とは言え、獺祭(だっさい)のお燗、はたしてどのような造りなのか?、気になるところです。
ラベルには…、
陰暦の9月9日(今の10月中旬)は重陽の節句と云われ、徐々に寒さに向かう季節、この日、菊の花を浮かべた杯で温めたお酒を飲むと無病息災ですごせると言われて来ました。お燗に合うよう、ふくらみやまるみを大切に一年間じっくり熟成させた吟醸酒です。心ゆくまでご賞味ください。
とあります。なるほど一年熟成のお酒だったんですね。
開栓は13日の日曜日です。お燗専用ですが、まずは冷酒でいただきます。上立ち香は非常に穏やかで明確でないものの、瓜系のような香り。特定名称は書いてありませんが、さすがに純米大吟醸と言ってもよいくらいのスペック、ネガティブなものはありません。
含むと、甘味というよりは旨味が先にコンタクトしてきます。このあたりは今までの獺祭(だっさい)には感じなかった部分。その後、甘味と酸味が現れ、徐々に引いていきます。確実に食事が進んでからの方が良さそうな印象。
そしていよいよお燗です。自分のもっとも好きな温度38度でいただいてみます。おお、先ほどの時間差はなく、全部一緒になって舌に乗っかる♪。温度によってバランスが取れたということなのでしょうか?。しかし引きまでの時間も短くなったようで、体に浸み込むのが速い!。飲み過ぎそうなイメージがあります。
次に燗徳利に熱湯を入れなおし、40度まで上げてみました。少し温かいと感じるくらいの温度。含んですぐは温度意外の変化はないようにも感じたが、口中で蒸発した?と思われるほど体への負担なく消える。ある意味38度よりも危険な酒です。さらに飲みすぎてしまいそう。甘味が消えるのが速いからか?少し辛口に感じ、焼き椎茸と抜群の相性を見せる。
その後は食も進み、温度は自然に人肌へ。深く考えずに飲んでいたが、ちょいちょい感じるほのかな甘味はやや増幅しているようで、気持ちもゆるゆるになりました。旨いっす。
獺祭(だっさい)「純米大吟醸」温め酒 データ
醸造元 | 旭酒造株式会社(山口県岩国市) |
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使用酵母 | 蔵内保存酵母 |
使用米 | 山田錦50%精米 |
アルコール度 | 14度 |
杜氏 | 西田英隆(取締役製造部長) |
製造年月 | 2016/02B |
容量 | 1.8L |
価格 | 2,850円(税別) |
購入 | はせがわ酒店 |
獺祭(だっさい)「純米大吟醸」温め酒に関するリンク
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